2017 / 10
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おかげさまで、よしおさんも、みつこさんも、困り果てていた周辺症状を、ほぼ全面的に落ち着かせることができています。

そうできたのも、1年ほど前から、適切な医療を受けることができるようになったためです。

それ以前、よしおさんは、(認知症の)医療を受けることができない状態にありました。
みつこさんは不適切な医療を受け続けており、そのことに家族が気付いていませんでした。

これからは、ふたりの日常の出来事の合い間に、ふたりの介護、治療を通じて、こうすれば良かったのではないか、こういうことを教えて欲しかったという私の気付きを少しづつ書いていきたいと思っています。


【困った症状は適切な治療で治まる】

↑このことを是非とも知って頂きたいと思っています。
困った症状は、介護者の対応だけで治まるものではないということ。
一向に治まらないのを対応が悪いのだろうかと悩むことはないのです。
適切な医療を受けましょう。
両親の困り果てた症状に、ケアマネさんに尋ねたり、先生にも尋ねていましたが、対応はいろいろ教えて頂きましたが、一度も治療という言葉は聞けませんでした。

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①みつこさんの異食行為:とにかくどんどん食べる。いつも食べている。らっきょう一瓶食べ尽くし。ジャムを一瓶舐め尽くし。夜中に冷蔵庫の前に座り込んでいる。

ケアマネさんのアドバイス:一定以上の食べ物を置かない。(確かにそうせざるを得ませんでした。)
精神科の主治医のアドバイス:何をどれだけ食べているかノートにつけてみて下さい。(それだけ)

後にドクターコウノの認知症ブログの中で、「異食行為は一種の陽性症状、攻撃性の現われ。」という記述を読み、やっと納得できました。
ピック病だったのにアルツハイマーと言われて、アリセプト5mg、もしくは3mgを飲み続けていましたから、それを止めるだけでも治まったかもしれないと今は思っています。

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②よしおさんの物盗られ妄想(娘夫婦が泥棒)からくる暴力行為:

ケアマネさんのアドバイス:金庫に大切なものは全部入れ、金庫の鍵を本人だけに保管させて(首からかける)納得させる。
精神科の家族相談:認知症によるものならば、治療は可能だけど、病院へ連れてきてくれなければどうにもならない。できなければ強制入院しかない。

・ケアマネさんは親身に考えては下さるけど、妄想に囚われてしまっているよしおさんに、金庫の鍵を渡した所で、所詮は焼け石に水で、元から断たなければどうしようもありませんでした。
・精神科の話は正しいのだけど、強制入院は過激過ぎ。

・ネット友は抑肝散を奨めてくれたけれど、「毒を盛る」と言われそうな雰囲気でとても実行できなかった。

グラマリールを処方して欲しいと内科の主治医に頼んだけれど、「精神科の薬は処方できない」と断られた。

認知症専門の医師に診断をうけるまで、時間が必要だったけれど、結果としては、すっかり治まって、家族は苦痛から解放されました。本人も苦しさから解放されたと信じています。

認知症患者の暴力行為に悩む介護者は多いと思いますが、絶対に諦めたり、介護者の対応が悪いからだと自分を責めたりしないで、適切な医療が受けられるようにという方向で頑張って欲しいと思っています。

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【お子様セット】

ドクターコウノが「認知症ねっと」で、型のわからない認知症の方にとにかく飲んでもらうものとして、「お子様セット」と名づけて、アリセプト1mg+フェルガード100、1包を奨めておられます。

よしおさんのように暴力行為が全面に出ていると、アリセプトは1mgでも怖いし、アリセプトは家族で勝手に手に入れることはできないけれど、フェルガード100をとにかく飲んで、きちんと診断のできる日の来るのを待つ・・・というのは、絶対お奨めしたい。

よしおさんが暴れていた頃には、フェルガード100のことは知らなかったので、思いもつきませんでしたが、今なら飛びつきます。自分で購入もできるし。
どうやって飲んでもらうかは、また考えなくてはならないけど、コーヒー、お味噌汁に入れることも可能です。
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【良薬も量が過ぎれば、ただの毒?】
毒とは大げさ過ぎる表現ですが、アリセプトはそういうキャラクターの薬です。
「シャープに効いてくれる期間が限定的」なのが難ではあるものの、保険適応であり、認知症の中核症状(健忘等)に効くことがはっきりしており、元気を出してくれる良薬です。でも量が過ぎると、怒りっぽくなったり、異常に理屈っぽくなったり、不穏ありありになったり、レビー小体型認知症なら動けなくなったり、ピック病なら警察沙汰になりそうなほど大暴れしたり、そりゃもうびっくりなことが起こることは、あまり知られていません。間違いなく素晴らしい薬ですが、量の加減は、家族や多くの医師が思っているより、はるかにデリケートなのです。
その点、フェルガード100は穏やかです。型がわからないけど、まず間違いなく認知症と思えたら、フェルガード100を飲んでもらいましょう。健康な人が飲んでも害はありませんから、心配する必要はありません。じわーっとだけど、ちゃんと中核症状に効いてくれ、穏やかに周辺症状(易怒・暴言・暴力・暴食・徘徊)も抑えてくれます。最初1包からスタートし、様子を見ながら少しずつ増やしてもかまいません。量が多けりゃいいってものじゃあないから、適量を探りましょう。
でも、それで安心して、病院での治療を始めるのを忘れてはなりません。そうやって時間を稼いでいる間に、頼りになる病院を探して下さい。そうして、より適切な薬の組み合わせ(アリセプトやフェルガード100やその他の薬)を、医師と一緒に決めてください。
どんな介護も治療の代役にはなれません。認知症は正しい治療を受ければ、完治は無理でも、大幅に改善させることができる病気になりました。
今は頻繁に物忘れをするだけの家族が、1年先には物忘れするだけではすまない状態になっている可能性は、とても高いことを忘れないで下さい。
認知症治療の世界は高スピードで変化しています。特にこの2年間だけをみても、フェルガード100やNewフェルガード(=ANM176)が登場し、劇的な変化がありました。有効な治療方法がなかった頃の常識と現在の常識は異なることを知ってもらいたいと思います。
患者家族はもとより、医師の方々にも・・・。
【*きじとらさんへ】
書き込みありがとうございます。

アリセプトの副作用としての興奮状態ですが、結構、わかり難い形で出る事もあるのですね。

怒りっぽくなるのなら、「あれっ」と思うのだけど、よしおさんは、最初の0.5mgの時から、「心臓がドキッとした。」という、動悸の強いもの、みたいなことを訴えていました。

循環器系の既往があるから、そちらが悪化したとばかり思っていましたが、後で思えばアリセプトの影響ですよね。

ただ、よしおさんは年齢から行っても記憶の改善より、不快な症状を避けた方がよくて、アリセプトはやめましたが、このくらいの症状だったら、比較的若い人なら、続行した方がよいのかな~とか思います。

適切な治療が受けられない時のつなぎにも、フェルガード100は絶対お奨めですね。

【アリセプトの副作用】
アリセプトの副作用の中に「動悸」というのはあります。
ご本人が不快であるのなら、やはり、そちらを優先して考えた方がよいでしょう。
家族(私も含め)は、何とか記憶を取り戻そうと、その点に注意が集中してしまいがちですが、ご本人は忘れてしまうことに執着しておらず、よく考えてみれば「記憶減退」と介護負担の増大も比例しないし、ご本人のQLの低下にも直接つながっていないような気がします。
年齢に関係なく、どうもアリセプトを飲むと不快だというなら、まず量の調整をし、それでもダメなら、医師と相談してやめる方向でよいと思います。今はフェルラ酸剤もありますから、アリセプト命!これが使えないと、もう後はない!というような切羽詰った気持ちになる必要もありませんし。
なーんて偉そうなことを今はほざいている私も、母がアリセプトで不穏になった時、最初はそれがアリセプトの副作用だとも気づかず、さらに副作用とわかっても、これをやめたら病状が更に悪化するのではないかと危惧して、減量する勇気が出ませんでした。コウノメソッドを熟知している医師なら、簡単に対処できたでしょうに・・。
【*きじとらさんへ】
アリセプトの副作用に「動悸」があるのですね。
施設の看護師さんも、みつこさんがアリセプトを飲み始めた時に「高血圧」というのを調べてくれました。
みんな興奮系の症状ですよね。

よしおさんの場合は「自分しか信じない」というのが全面に出て来ていますので、何の為に、どんな症状があるのかというのがとても掴み辛かったです。

最初は、「物忘れの病院で飲み始めた薬を止める。(断定です)」という一言から始まりましたもの。
「えっ、どうしたの? どしてなの?」って、興奮させないように、恐る恐る聞き出しました。

そんなにアリセプト神話に惑わされる事はない・・ということなら、気は楽ですね。
多少なりとも不快な症状の出るものを、これしかないからと頑張る必要もないですものね。

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パンドラ

Author:パンドラ
2009.10 笑顔のみつこさん
このブログは、ピック病のみつこさん(継母)が特養に入所した'07年10月から始めました。レビーmixのよしおさんは'07年11月から認知症の治療を始めることが可能となり、医療を通じて、ふたりをみることができるようになりました。ふたりの改善の記録とその後の看病、看取り、3回忌法要までを綴りました。

(NEW)2000~2007に、みつこさんが適切な診断と治療を受けていないことに、私は何故気付けなかったのかを考えてみたい、そのことが今困っていらっしゃる方の助けとなることを願って、ブログを再開します。
(2015年2月)

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「両親の改善報告」
「患者家族としての気持ちの変化」
2009.5~6 報告

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