2017 / 06
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みつこさんのお世話になった施設から、「看取り」に関するアンケートにご協力下さいという手紙が参りました。

より良い「看取り」が行えるように委員会を立ち上げたので、これまでに、当施設で「看取り」を経験した人に、きたんのない意見を聞かせて欲しいという趣旨のものでした。

こうして、「看取り」を、少しでも質の高いものにしていこうと考えて下さっていることに、心から敬意を表して、感じたことを精一杯書かせて頂きました。

医療面、介護面ともに、全体としては、満足していて、今も施設で「看取り」を受けて、彼岸へ旅立ったことは、他のどの選択よりも良かったと思っているのですが、2点だけ、心にひっかかっていることがありました。
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ひとつは、病院と受け入れ施設との温度差です。みつこさんの退院時、病院側からは、今はこのまま退院して施設に戻り、容態が悪くなってきたら、「看取り」として、訪問診療、訪問介護にしてはどうでしょうかと提案されました。

一方、施設は今後治療をしない、予後は1ヵ月から1年ということならば、いつ急変するともしれない。その時点から「看取り」の手続きを開始するのでは、その間の医療的措置に責任がもてないので、最初から「看取り」として退院し、訪問診療、訪問介護をつけて欲しいと言われました。

家族としては、間に入り、ハラハラどきどきするばかりでした。結果としては、施設看護師さんが、主治医に直談判して、最初から「看取り」として施設へ戻ることに決まりました。

退院時カンファランスを、主治医、家族、施設の3者そろって相談できるようにルール化して欲しいと提案しました。これは、施設にというよりは、病院に対して言うべきことかもしれませんが、施設から病院へ申し出てもらえるといいのではないかと思います。
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もうひとつは、絶命する時の、みつこさんの壮絶な苦しみを、私ひとりで、なすすべもなく、ただ見ているしかなかったことです。

肝臓の腫瘍が破裂し、激痛の中、血圧が低下して、死に至りました。
それは想定内のことで、その場合は病院対応するということになっていましたが、いろいろな事情が重なり、あろうことか、私ひとりで、なすすべもなく見届けることになりました。日曜日の朝、当番の看護師さんが、早出をして駆けつけて下さった時には、意識がなくなったところでした。だから私以外、実際には誰も知らないことです。

このことでは、私はずっと自分を責めていました。私が何かのアクションを起こしていたら、この苦痛は軽減できたはずなのに・・・・っと。

この当時は、訪問看護の夜間対応が一時的にストップされていた時なのです。それでもOKと、ゴーサインを出したのが私だったので、甘かったのだなあという気持ちが残りました。現在は夜間対応が復活しているので、こういう事態にはならないと思われますが、反省を込めて、アンケートに書かせて頂きました。
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このアンケートは、今後のよりよい「看取り」の為でもありますけれど、私自身が、心の中に押し込めて封印しようとした心の闇を光の中へ戻してくれる役割を果たしてくれました。ただただ、感謝です。
みつこさんも、きっと私を許してくれて、喜んでくれていると思います。
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【おひさしぶりです。】
パンドラさんがお元気なようでなによりです。

いつも老年の医療や見取りについての記事を興味深く読ませていただいています。
みつこさんが生活していた施設はとても頑張っているところのようですね。
そのような形のアンケートはあまり聞いたことがないので、感心しました。
看取りについて病院側として施設とやりとりをするとき、見取りの覚悟がない施設がとても多いです。
たとえば少しの発熱でもすぐに入所継続を拒み、入院を迫ってきて、度重なる入退院で家族の方が疲弊していくのを何度も見てきました。
逆に私たち病院側が退院のタイミングを逃してしまうことも。
その点、看取りについての寛容さが素晴らしいなと思います。

みつこさんの末期の苦痛はそれだけに、口惜しい気持ちなのでしょうね。
夜間の訪問看護の充実と、権限の増大、そして医師がいない病院外(施設や在宅)でも活躍できるだけの幅広く深い知識を得るための教育機関が必要なのだなあと、しみじみと思います。
おりしも、皮膚・創傷ケアの部門における在宅看護に認定看護師が参入しなじめている話を聞いたばかりです。
終末期医療における各種認定看護師が増え、訪問看護師との連携が増えたならと願わずにはいられません。
そして病院に勤める看護師として、病院利益に縛られる身ではありますが、できるだけのことをしたいと改めて思いました。
【*春陽さんへ】
春陽さん、お久しぶりです。
いつも記事を読んで下さって、コメント下さり、本当にありがとうございます。
おかげさまで、元気に過ごしております。

春陽さんも、ご活躍のご様子、そうして、こうして老人家族を持つものの本音に耳を傾けて下さる姿勢を崩さずにいて下さることに、心から感謝致します。

みつこさんがお世話になっていた施設は、前向きで、意識の高い施設であると思います。
「看取り」について、委員会を立ち上げ、よりよいものにしていきたいという姿勢には、頭が下がります。

春陽さんも、病院看護師というお立場で、実際には老衰して亡くなっていく老人とは縁のないお立場だと思うのですが、そのつなぎについて、考えて下さっていることが、とてもうれしいです。

病院と、家庭または施設をつなぐものは、お互いにとって、今後ぜひとも必要だと思います。
そういう点で認定看護師さんが、かなりの権限を持って、訪問看護師さんと連携できるとしたら、素晴らしいです。

みつこさんのように、癌という病気が存在して、それが突発的に非常な苦痛を呼び起こす可能性がある場合の、看取りの場での対処法も検討しておけたらよかったのに・・・、と、それだけが、残念だったなと思ったのでした。たぶん、みつこさんの時には無理なことだったとしても、今後は対処できるようになっていくかもしれないと思います。

いつも、ほんとうにありがとうございます。
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パンドラ

Author:パンドラ
2009.10 笑顔のみつこさん
このブログは、ピック病のみつこさん(継母)が特養に入所した'07年10月から始めました。レビーmixのよしおさんは'07年11月から認知症の治療を始めることが可能となり、医療を通じて、ふたりをみることができるようになりました。ふたりの改善の記録とその後の看病、看取り、3回忌法要までを綴りました。

(NEW)2000~2007に、みつこさんが適切な診断と治療を受けていないことに、私は何故気付けなかったのかを考えてみたい、そのことが今困っていらっしゃる方の助けとなることを願って、ブログを再開します。
(2015年2月)

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2009.5~6 報告

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