2017 / 08
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今のよしおさんは、一時期のことを思うとたいへん穏やかそのものです。今は「よしおさんが興奮して怒る」ということを私が忘れているくらいです。興奮の前兆である「胸のどかん」もしばらく聞いていません。

確かに認知症は進行していますし、聴力も悪化しているため、話を理解すること自体が困難になってきていますが、意志疎通は十分にできますので、生活する上で困ることはありません。

よしおさんの認知症は現在はレビー小体型認知症+微小脳梗塞ありと診断されています。当初はアルツハイマー型認知症+微小脳梗塞と診断されていましたが、歯車様固縮あり、足のふらつき(パーキンソニズム)あり、薬剤過敏あり、という症状が出そろってきて、診断変更となりました。

ただし、診断名は何であれ、当初(2007年11月初診)から症状に応じた投薬を受けてきましたので、診断変更だからといって問題になることは何もありません。

まだ治療を開始する以前の2007年の始めの頃の日記を見返してみると、たった3年前のことですが、認知症は介護者の対応で症状を軽減するものだと考えていることがよく読みとれ、我ながら当時の自分が可哀そうになります。

この当時、みつこさんは大学病院の精神科に通っていました。よしおさんに対しては全く無治療ですが、私自身どこまで認知症だと意識していたかあやふやです。

私がみつこさんとよしおさんのふたり暮らしを支えていました。よしおさんは家を無人で空けることは許さず、自分が出かける時(通院など)には私を留守番にしていましたが、私と夫を疑っていましたので、みつこさんも一緒に留守番させることを要求していました。

当時の妄想が出た時の日記です。
よしおさんの妄想 2007/1/29
続よしおさんの妄想 2007/1/30
続続よしおさんの妄想 2007/1/30

この頃はケアマネさんも、妄想を上手に乗り切って、どうしても出来なくなった時には施設にゆだねることを考えましょうというアドバイスですし、コメント下さるお友達も同様のアドバイスでした。

今ならば、この陽性症状に頭を抱え、どう対応しようかと悩む前に、何とか抑制系の薬を飲ませる方法を考えます。認知症を学ぶ会掲示板という強い味方もあります。たった3年前のことですが、隔世の感があります。

もしも、今でも、「年相応の物忘れに過ぎない」とか、「認知症は病気ではない」とか、「困った症状が出たら施設入所」とか、考えていらっしゃる方があるならば、認知症は病気なのだから、まずは治療する、早くみつければ早いほど治りがよいということを覚えていて欲しいと思います。


今日のなんくるカード
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めんそーれ

心を込めて めんそーれ
いつも笑顔で めんそーれ
ようこそ地球へ めんそーれ。


   *めんそーれ:いらっしゃい
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よしおさんも、みつこさんも夫々の認知症の段階で、夫々に改善することができました。

昨日の記事 2008/08/26 (Tue) 明日はデイだね?!
のコメント欄に、きじとらさんが投稿して下さっていますが、「認知症の家族を抱え、介護の海で溺れかけ、過った道へ迷い込みそうな方へ、『そちらじゃないよ、こちらだよ』と教えるのは、改善することができた私たちの仕事だ」という意味のことをおっしゃっていますが、私もそれに同感です。

治療と介護は改善のための両輪」ときじとらさんがおっしゃっていますが、敢えて「適切な治療と介護は改善のための両輪」と付け加えさせて頂きたいと思います。
もちろんきじとらさんのおっしゃる治療の中には、正しい治療という意味は込められております。

みつこさんは「治療と介護」両方そろえているつもりでしたが、不適切な治療を続けていたため、早期発見しながら、早期治療に至れなかった残念な経緯があります。

これまでは、「認知症=介護」と直結するように、介護の部分だけが大きく取り上げられ過ぎていました。
2000年当時、私が認知症に対して持っていた知識は、
・認知症と言えば脳血管性かアルツハイマー型認知症。
・認知症は治療はできない。
・アリセプトで進行を遅らせることが出来る場合があるだけ。

と言ったものでした。それはかかりつけ医の先生でも、さほど変わりなかったと失礼ながら思います。

だから、治療と言っても、アリセプトを切らさず飲むこと。(ご丁寧に途中で止めると進行が早まると脅されました)それしかないのだと思っていました。
それでも進行してしまったら、後は介護で頑張るしかないと思っていました。
頑張りきれなくなったら、施設入所を考える。ケアマネさんからもそうアドバイスされていました。

何年か前のNHKの認知症特集でも、認知症の3大症状は、徘徊、失禁、物盗られ妄想
・徘徊する人には扉を簡単に開けられない方法。
・失禁する人はトイレの場所がわからない場合が多いから、トイレと張り紙をする。
・物盗られ妄想は、徹底して探し物に付き合う。

など、介護のノウハウばかりを特集していました。

温かい介護、認知症の人に対する適切な対応は必要不可欠なものだけど、果たしてそれだけでいいのでしょうか。
みすみす認知症を進行させてしまっていいのでしょうか。
認知症の症状として、暴力をふるう人を対応だけで鎮める事ができるのでしょうか。
鎮められないのは、自分の対応が悪いからだと介護者が自分を責めているなんて、あまりにも理不尽です。
暴力に限らず認知症患者さんの不可思議な症状は、適切な治療で治まることに気付いて欲しいと思っています。
治療をしているのに、不可思議な症状が治まらないのなら、その治療は正しいのかと疑問に思って欲しいと思います。

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・適切な治療はどこで受けられるの?
・近くに良い病院が無い場合は?
・認知症について勉強しましょう
などは、またの機会に。


おかげさまで、よしおさんも、みつこさんも、困り果てていた周辺症状を、ほぼ全面的に落ち着かせることができています。

そうできたのも、1年ほど前から、適切な医療を受けることができるようになったためです。

それ以前、よしおさんは、(認知症の)医療を受けることができない状態にありました。
みつこさんは不適切な医療を受け続けており、そのことに家族が気付いていませんでした。

これからは、ふたりの日常の出来事の合い間に、ふたりの介護、治療を通じて、こうすれば良かったのではないか、こういうことを教えて欲しかったという私の気付きを少しづつ書いていきたいと思っています。


【困った症状は適切な治療で治まる】

↑このことを是非とも知って頂きたいと思っています。
困った症状は、介護者の対応だけで治まるものではないということ。
一向に治まらないのを対応が悪いのだろうかと悩むことはないのです。
適切な医療を受けましょう。
両親の困り果てた症状に、ケアマネさんに尋ねたり、先生にも尋ねていましたが、対応はいろいろ教えて頂きましたが、一度も治療という言葉は聞けませんでした。

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①みつこさんの異食行為:とにかくどんどん食べる。いつも食べている。らっきょう一瓶食べ尽くし。ジャムを一瓶舐め尽くし。夜中に冷蔵庫の前に座り込んでいる。

ケアマネさんのアドバイス:一定以上の食べ物を置かない。(確かにそうせざるを得ませんでした。)
精神科の主治医のアドバイス:何をどれだけ食べているかノートにつけてみて下さい。(それだけ)

後にドクターコウノの認知症ブログの中で、「異食行為は一種の陽性症状、攻撃性の現われ。」という記述を読み、やっと納得できました。
ピック病だったのにアルツハイマーと言われて、アリセプト5mg、もしくは3mgを飲み続けていましたから、それを止めるだけでも治まったかもしれないと今は思っています。

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②よしおさんの物盗られ妄想(娘夫婦が泥棒)からくる暴力行為:

ケアマネさんのアドバイス:金庫に大切なものは全部入れ、金庫の鍵を本人だけに保管させて(首からかける)納得させる。
精神科の家族相談:認知症によるものならば、治療は可能だけど、病院へ連れてきてくれなければどうにもならない。できなければ強制入院しかない。

・ケアマネさんは親身に考えては下さるけど、妄想に囚われてしまっているよしおさんに、金庫の鍵を渡した所で、所詮は焼け石に水で、元から断たなければどうしようもありませんでした。
・精神科の話は正しいのだけど、強制入院は過激過ぎ。

・ネット友は抑肝散を奨めてくれたけれど、「毒を盛る」と言われそうな雰囲気でとても実行できなかった。

グラマリールを処方して欲しいと内科の主治医に頼んだけれど、「精神科の薬は処方できない」と断られた。

認知症専門の医師に診断をうけるまで、時間が必要だったけれど、結果としては、すっかり治まって、家族は苦痛から解放されました。本人も苦しさから解放されたと信じています。

認知症患者の暴力行為に悩む介護者は多いと思いますが、絶対に諦めたり、介護者の対応が悪いからだと自分を責めたりしないで、適切な医療が受けられるようにという方向で頑張って欲しいと思っています。

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【お子様セット】

ドクターコウノが「認知症ねっと」で、型のわからない認知症の方にとにかく飲んでもらうものとして、「お子様セット」と名づけて、アリセプト1mg+フェルガード100、1包を奨めておられます。

よしおさんのように暴力行為が全面に出ていると、アリセプトは1mgでも怖いし、アリセプトは家族で勝手に手に入れることはできないけれど、フェルガード100をとにかく飲んで、きちんと診断のできる日の来るのを待つ・・・というのは、絶対お奨めしたい。

よしおさんが暴れていた頃には、フェルガード100のことは知らなかったので、思いもつきませんでしたが、今なら飛びつきます。自分で購入もできるし。
どうやって飲んでもらうかは、また考えなくてはならないけど、コーヒー、お味噌汁に入れることも可能です。

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pandora*r4.dion.ne.jp

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HP「シェリーとともに」は
終了しました
長い間有難うございました。

Bl「友わんこ&3にゃんこ&パンドラの徒然」

パンドラ

Author:パンドラ
2009.10 笑顔のみつこさん
このブログは、ピック病のみつこさん(継母)が特養に入所した'07年10月から始めました。レビーmixのよしおさんは'07年11月から認知症の治療を始めることが可能となり、医療を通じて、ふたりをみることができるようになりました。ふたりの改善の記録とその後の看病、看取り、3回忌法要までを綴りました。

(NEW)2000~2007に、みつこさんが適切な診断と治療を受けていないことに、私は何故気付けなかったのかを考えてみたい、そのことが今困っていらっしゃる方の助けとなることを願って、ブログを再開します。
(2015年2月)

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「セミナー情報」

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「両親の改善報告」
「患者家族としての気持ちの変化」
2009.5~6 報告

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