2017 / 05
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よしおさんをショートへ迎えに行きました。
今回も先回同様、ショート滞在中一度も訪ねて行きませんでした。

それと関係あるのかどうかは不明ですが、ショートへ追いやられているというふうに無意識のうちに感じているのか、抵抗(これも体が自然に反応すると言う意味で無意識の物)しているように感じられることがありました。

迎えに行く早々、「ちょっと・・・」と介護士さんから言われ、どきっ、どきっです。「今度はどんなセクハラでしょうか?」っと、穴があったら入りたいような気分になってしまいましたが・・・そうではありませんでした。

足に1.5cmくらいの赤い隆起ができていて、皮膚科で診てもらったら「イボ」の一種で、変化なければ放置してよいと言われているのですが、本人はこれが気になって仕方がないようで、ねじったり、こすったり、つまんだり、毎日そんなことばかりしています。何度口をすっぱくして、「触らないように」と言っても、言うだけではダメですよね、すぐに忘れてしまいますから。私も言うだけではダメなことはわかっているのですが、紙に書いたりするのも面倒だという怠慢のつけが回ってきているのです。

ショート滞在中、こねくりまわしたようで、ちょっと赤く傷になったようです。それで、「傷になっているから、ばい菌がはいると怖いから(死ぬかもしれんから)お風呂には入らない。」と、最初の3日は入浴を断固拒否したようです。そして最終日の今日、やっとバンドエイドを貼ってもらって、しぶしぶ納得してお風呂に入ったそうです。最初の3日間は着替えも拒んだとか。着替えてもばい菌が入ると思った? まさかね。子供がだだこねているようなもののように感じました。

多分にショートへ行くことの抵抗のように感じられますが、どうなんでしょうか。


それはさておき、帰る時にみつこさんに会いに行きました。4時前ですが、みつこさんはテーブルについていて、目も開いていました。よしおさんの方を向いて笑顔も見せてくれました。遅い昼食を食べさせてもらった後だったのかもしれません。覚醒している時があって、嬉しいです。


今日のなんくるカード
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めんそーれ

心を込めて めんそーれ
いつも笑顔で めんそーれ
ようこそ地球へ めんそーれ。


   *めんそーれ:いらっしゃい
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昨日のショートからの帰り、すっかりみつこさんが入院していることも忘れているよしおさんは、「おかあちゃんに会っていきたい。」と言い出しました。もちろん施設の部屋にいると思ってのことなのですが、今後いつ会えなくなるとも限らないですから、入院していること、病気が重いことを話して、病院へ会いに行くことにしました。

病室へ着くと、みつこさんはうっすら目を開いていました。よしおさんは何を思ったか大きな声で「おかあちゃんは死ぬのか?」と聞きます。同室のお婆様ふたりはどちらも90歳をはるかに超えたお方たちで、恐らく意味を解されなかったと思いたいです。運よくご家族がいらっしゃらなかったのが幸いです。「そんなことはないよ。」と答えたのですが、ヒヤヒヤします。

みつこさんに、「おとうさんだよ、わかる?」っと聞くと、
みつこさんは、小さく「わからん」と答えました。

でも、よしおさんがみつこさんの頬を撫ぜて、「おかあちゃん、可哀そうに。」っと上ずった声で言うと、
みつこさんは、あぁそうだーっと言う感じで、よしおさんのことを一瞬思い出したようでした。
ちょっとバツが悪そうに、ちろっと舌を出したのです。その笑顔に思わず笑ってしまいました。

よしおさんは、「おかあちゃん、きっと治るでな。」(治るからね)と言い残して病室を後にしました。

よしおさんの記憶の悪さは一層進んでいます。家に帰ってから、みつこさんのことは何も言いません。恐らくもう忘れているのではないでしょうか。

一瞬の記憶の中で生きているよしおさんですが、その一瞬の中にみつこさんへの愛を示してくれてちょっと感動しました。


今日のなんくるカード
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あとは ギャグだけ

さあ さあ 準備はオッケーだ
あとは ギャグだけ 考えて
人生 バラ色 極楽道。

よしおさんの熱中症疑い、脱水状態は危ういところで免れました。

みつこさんのマッサージのついでによしおさんを訪ねて行きました。
ちょうどお昼寝中でしたが、お部屋は入るとムッとする暑さです。
しかもご丁寧に羽毛布団に包まっています。

パ「暑くないの?」と声をかけると、
よ「暑ない」というお返事です。

エアコンも入れてないし、西日の入る窓のカーテンが開けてあり、窓は閉めてあります。
黙って、窓を開けて、カーテンを閉じておきました。廊下へ通じる扉も少し開けておきました。こうするとやっと風の通り道ができて、すっとしました。

介護士さんに状態をお尋ねすることができました。熱は今日は35.8度といつもどおりになっていました。水分補給は頑張って下さって、ゼリー多目に、ポカリも飲ませてもらっているようでした。食事も少ないけれど摂れている様子でした。

やれやれ。

ショートできちんと管理してもらったので、どうやら脱水瀬戸際から戻ってこれたようです。
これから一段と暑さに向かう毎日、家に帰ったら、スイカを欠かさないようにしようっと。


一方みつこさんは、マッサージの前にジョクソウの処置をベッド上でしてもらっているところだったので、マッサージもそのままベッドでお願いすることにしました。ベッド上だと背中のマッサージがしてもらいやすいのです。その代わり、体の向きを途中で変える必要がありますが、これを看護師さんの見よう見まねでやってみました。背中の下に手を入れて、手前に引っ張った後、向こう側へころんとひっくり返します。一応声をかけてやりましたけど、そりゃ、びっくりするよね。一瞬でしたけど物凄い抵抗をされてしまいました。

その代わり、しっかり目が覚めたので、じゃあお父さんに会いに行こうねと車イスに乗せてもらってショートへ出かけました。その途中の道中で、ほんの一瞬でしたが、真顔になって、「ありがとう」とみつこさんが言いました。最近は常に正気の抜けた、認知症の人の顔なのですが、その一瞬は以前のみつこさんでした。その後は睡魔にやられて、よしおさんと会った時には眠りこんだままでした。

でも、今日は一瞬の正気に出会えて、嬉しかった。

蛇足ながら、正気の抜けた顔の原因は何かと考えると、口元に締りがなくなり、口を微妙に開けていること、笑顔の時の口角も下がっていることじゃないかなと思います。


今日のなんくるカード
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めんそーれ

心を込めて めんそーれ
いつも笑顔で めんそーれ
ようこそ 地球へ めんそーれ。


   *めんそーれ:いらっしゃい

あっという間によしおさんの3泊4日のショートは終わりました。今回も何にもできませんでした。せいぜいよしおさんの寝具類を全部洗っただけです。

ショートについて、もう今は心配することは何もありません。「嫌だ」ということも、「もう来ない」ということもまず有り得ません。

ところが、今日はショートの主任さんのお話では危うく利用者同士で喧嘩になりそうだったようです。普通に見えても皆さん何がしか認知症のケはあるようです。

よしおさんはお部屋に引きこもるより最近は共有スペースに出てきて、新聞を読んだりテレビをみたり、ソファでごろっとしたりすることが多いようです。

テーブルの上に置いてある雑誌か新聞を引き寄せて読んでいたら、別の利用者さんが怒鳴った(ぶつぶつ怒った?)そうです。その新聞だか、雑誌だかはその利用者さんが持参されたものだったそうで、よしおさんはショートのものだと思いこんでのことなのですが、持参された方にはそんなことは通じませんので腹を立てられたのでしょう。係の方がどうやってよしおさんから雑誌を取り戻して、持ち主の方にお返ししたかはわかりませんが、どちらにも上手に説明して下さったのでしょう。

よしおさんは家に帰っても何もそのことについては言っていませんが、恐らく耳が遠くて怒鳴り声が聞こえなかったのだと思います。注意力も散漫ですから気づかなかったのでしょう。幸いでした。
もしも怒りを正面から受けてしまったら、どうなったでしょうか。想像すると怖いです。恐らく死ぬまで忘れない勢いで、今後のショートもどうなるかわかりません。そんなマイナスの想像は絶対しないことにします。

いつも、よしおさんに「退屈するといけないからショートへ雑誌を持っていったら?」と勧めるのですが、それも逆の立場になったら、それこそ大変ですから、もう勧めないようにしようと思いました。
ヤレヤレ。危うく修羅場になるところでしたが、免れました。よしおさんはついてます。

もうひとつの問題は浮腫みです。共有スペースで過ごす時間が長くなったことは大変結構なのですが、どうも、1日中靴をはいて起きていると足が浮腫みます。かなり膝上くらいまで浮腫んでいますので、しばらく退かないかもしれませんが、本人が気づかないうちに退いてくれますようにと願います。

そして、帰り際にみつこさんとデートをしました。眠っていたみつこさんが目を開いてくれて、対面が適いました。しかし、みつこさんの認知症の中核症状の進行は目に見えた勢いで激しく、顔つきもすっかり険しくなってしまいました。時折笑顔はありますが、何とも言えない不思議な笑顔です。

そういうみつこさんの様子はよしおさんにもわかるようで、帰り際に、みつこさんのことを、「よ~く、頼んどいてよ」(頼んでおいてよ)と言いました。すっかり別人になってしまったみつこさんのことを思いやる気持ちがあることに、ちょっとホッとしました。


今日のなんくるカード
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わったー

わったー 自慢の ハートです
いつも キラキラ 溢れてる
あなたを 優しく 包む愛。


   *わったー:わたしたち

よしおさんをショートへお迎えに行きました。

みつこさんはきっと寝ているだろうとは思ったのですが、一応様子を見て、できそうならよしおさんに会わせようと思いました。ユニットへ上がっていくと、おトイレ中でした。しばし待って介護士さんの介助でおトイレから出て来たみつこさんは、満面の笑みで目もばっちりと開いていました。「今日はお昼からはこんな調子でとっても好調ですよ。」と教えて頂きました。

みつこさんは、全体としてはゆるやかに下降しているのでしょうけれど、その時々の段階ではアップダウンがあり、最近落ちていると言っても、落ちっぱなしではないのです。今日などは今の状態の中の最高の状態なんだと思います。こういう時があるから励みに感じて、もう少し良い方法はないのかと探れるのだと思います。

よしおさんのショートへみつこさんを連れて行っても、眠ってしまうこともなく、よしおさんと見つめ合うこともできました。よしおさんもみつこさんが覚醒していると素直に嬉しそうです。

おかあちゃん、元気そうでよかった。あんたはここで面倒を見てもらっておってね。私はまた会いにくるでね。」と言いますと、みつこさんはそれに応えるように、

ありがとうございます。すみません。」と、誰だと思ったのか、或いは何を思ったのか、話しぶりは認知症になる以前と同様の丁寧な物言いで話しました。

この一瞬のやりとりだけでも、今日のこの時が存在して良かったと思う事ができました。


よしおさんは、3泊4日滞在したことについては何も言っておりませんでした。みつこさんに「また来るから」と言ったのも、真実の気持ちに違いありません。「はよ、帰りたい。」も、全く深刻な状態には至らず今月のショートもめでたく終わりました。


今日のなんくるカード
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すべてはうまくいっている

マイナス プラス まるごとオッケー
すべては うまく いっている
すべっても うまく いっている。

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パンドラ

Author:パンドラ
2009.10 笑顔のみつこさん
このブログは、ピック病のみつこさん(継母)が特養に入所した'07年10月から始めました。レビーmixのよしおさんは'07年11月から認知症の治療を始めることが可能となり、医療を通じて、ふたりをみることができるようになりました。ふたりの改善の記録とその後の看病、看取り、3回忌法要までを綴りました。

(NEW)2000~2007に、みつこさんが適切な診断と治療を受けていないことに、私は何故気付けなかったのかを考えてみたい、そのことが今困っていらっしゃる方の助けとなることを願って、ブログを再開します。
(2015年2月)

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「両親の改善報告」
「患者家族としての気持ちの変化」
2009.5~6 報告

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